いささかの勇気をもって
いささかの勇気をもって、車にシルバーマークをつけることにした。
ふたばマークをつけている車はよく見かける。
もみじマーク、シルバーマークをつけている車は都会ではめったに見かけない。(イナカでは時々見かけるが)
義務化されていないからである。
私もいままで着けていなかったが、ささやかな理由でつけることにした。
それは、---
館山道を走るとき。館山道は有料道路だが、君津から房総半島の先端館山の間が単線である。約35キロの間に2か所しか追い越しできるところがない。
私はトカイナカの往復にいつも館山道を使う。安全運転のスピードで走っていると、うしろから煽ってくる車がある。ライトを上方に向け、うしろにぴたりとついてくるのだ。私の車がどけば先にどんどん行ける。〝どけ、どけ″と。ちょっとこわい。
だからと言って、当方は著しい速度違反はしない。
「ご不満でしょうが、しばらくガマンしてください」
と、マイペースはくずさない。
そんなときシルバーマークがついていれば、後続車は
「ちぇ、運が悪いナ。じいさんの後ろに着いちゃった。しばらくはあきらめるきゃない」
と思ってくれるかもしれない。そう思うと、私も気が楽になる。そんなわけで、シルバーマークをつけた。
それにしても、このマークをつけるのには、ちょっと勇気が必要だった。別に恥ずかしいことでは全くないのだが。
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