菜園の終了?(600字のエッセイ)
菜園の終了?
今年の野菜づくりはさんざんだった。7月の長雨、8月の炎暑。夏野菜はプロでさえ不作であった。
その上当方は、高齢の母の介護が始まって都会にくぎ付け状態になった。コロナ禍も重なって畑に行けない。水やりも雑草取りもままならなければ野菜はできない。都会と田舎の頻繁な往復はこれからも無理に思われる。
十分楽しませてもらった。これから先を考えなければならない。そんな気持ちになっていた。
7月のはじめマンションのベランダがあまりに暑いので日よけを設置しようと思った。どうせなら何か夏野菜をと思い立ち、キュウリ、ゴーヤ、インゲンなどの蔓ものを少しばかり植えた。ベランダ菜園なら毎日面倒を見られる。苗はすくすく伸びベランダの遮光の役目を果たし、お印ばかりだが収穫もあった。
9月末夏野菜は終わった。秋冬野菜はどうする? いままでの苗づくりは菜園に温箱(超小型の温室)を作り、自動給水装置も設けて育苗をしていた。これは頻繁に面倒をみてやらないとうまくいかない。
今年は千葉から育苗箱を4つ、ベランダに運びこみ種を蒔いた。シュンギク、レタス、コカブ、ホウレンソウが芽を出し、育ち始めている。順調に育つとベランダでは狭すぎる。やはり千葉の畑にいれてやらないと。
菜園はこれでもうお終いとはいかない。まだまだ続く。続けなければ。
ベランダでつくった苗を菜園に入れた。雨が適度に降り、うまくついたようだ。
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