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2020年7月 5日 (日)

無言の行(600字のエッセイ)

 

無言の行 (660字のエッセイ)       

 

この頃一人で千葉の菜園に出かけることが多くなった。野菜を育てていると出来れば毎日、少なくとも週に一、二日は面倒をみないとならない。それに連れ合いが同行できなくなった。義母が高齢で介護が必要となり、泊りがけで実家に行くことが多くなった。

単独で出かける。昼間は充実している。畑仕事はやりだせばきりがないし、炊事、洗濯などもやっていると、テレビなど見ている時間はない。

 

そもそも田舎にはテレビがない。東京方向に山を背負っているのでアンテナを立てても映りが悪く置いていないのだ。近年、フレッツ光が来てテレビも見られるようになったが、テレビに捕らわれた生活をしたくないので引き続き置いていない。

一人暮らしの老人の多くはテレビが話し相手である。話かけてくるのはテレビの方ばかりだが、テレビに向かってうなずいたり、笑ったり、時に腹を立てたりしている。テレビが最も親しい友であり、テレビがなければほとんど一日無言の行である。

 

私は、無言の行でいいかなと思っている。静寂な時間が流れ、何ものにも邪魔されずに、もの思いにひたることができる。

そんなとき自分にとって、今、最も大切なこと、これから大切になることは何なのかを考えることが出来る。

もっとも“出来る”ということと、少しはマシなことが考えられている、ということはまったく別のことだが。

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タイトルが「無言の行」で写真が“くちなしの花”というのでシャレになっている。たいしたシャレではないが、7月、今の季節の花ということで

 

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