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2008年11月27日 (木)

千葉に土地が決まるまで

イナカ探し 私の流儀 6

不動産屋さんのつぶやき(承前)

この不動産屋さんは話好きである。
「不動産屋はね、かつて千三つ屋といわれたんだ。千に三つ当たりががあれば、それでよしとする。そんな商売ってこと。バブルの時代はよかった。千三つどころではなかった。そこそこのモノさえ出てくれば、すぐ売れた。いい時代だった。なにしろ物件を見もしないで買っていく客があった。それを半年寝かせて置くと高値になって売れた。

皆、浮き足立ったね。不動産屋は紹介だけをやってたんでは、たいした儲けにはならない。『買ってしまえ』と、皆んな買いに走った。銀行も金を貸してくれた。自社物件ならいくらにしても売れる。お客さんも手数料を払わなくても済む。(本当はそれ以上に高くなっているのだけれどね)

ところがバブルがはじけた。誰も信じられない事態、土地が値下がりしだしたのだ。もう誰も土地を買わない。で、抱えきれなくなってずいぶん不動産屋が倒産した。
不動産を高値のとき売った人は儲かったが、ほとんどの人がその金を元手に、その上に借金して、もっと大きな土地投資をした。それでコケてしまった。

土地投資をしなかった人は税金をたっぷりかけられ国庫にはいった。儲けたのは国か。しかし未曾有の金融危機。国は金融機関の救済に財布をはたかねばならなくなった。
というわけで不動産屋も堅実にならざるを得ない。千人のお客に物件をみせる。そのうちの3人が手を挙げる。そんな商売ってことよ。気に入らなければ遠慮なく言ってくれ。」

「不動産に掘り出し物はない」
「土地には必ず欠点がある。それに片目がつぶれるか」
この教訓は、のちの物件さがしのいいヒントになった。

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11月になってようやくフェンネルの花が咲いた。結実すればハーブ茶になるのだが。このごろ寒い。

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2008年11月26日 (水)

千葉に土地が決まるまで

イナカ探し 私の流儀 5

ある不動産屋さんのつぶやき

「お客さん、掘り出し物なんてないよ」

いくつもの不動産屋さんにお願いして物件をみせてもらう。不動産屋さんにもいろいろのタイプがある。その不動産屋さんはあまりセールスに熱心でなかった。やる気がない、とはっきりわかる人だった。
どうやら私が掘り出し物をさがしている、と見抜いたらしい。

「値段はダテにはついていないよ。広い土地でばかに値段が安い、となれば、急傾斜地で家が建ちにくい、とか、取り付け道路が悪すぎる、水道が来ていない、農業振興地で宅地に転換できにくい、とか。それらの条件をクリアしている物件ならそれなりの値段はするよ。バブルはじけて不動産の動かない時代でも、じっと待っていればいつかお客はつくもの。」
「掘り出し物なんて、お客さん、ないよ。もしあれば不動産屋が買ってそこそこの値段にしてしまうものだよ。」

「それはとにかく、まあ土地を見てくれ。欠点は必ずある。でもそれを気にしない、かまわない、というお客が必ずある。ワシはそうと信じて案内している。」
と、ほとんどセールストークを述べないのだ。

確かにその時案内された土地には明らかな欠点がある。南が開けていないのだ。東と西は田なので大きく開けているのだが、何面が急なのぼり傾斜で、タケの高い木やタケが生い茂っている。そこは隣地だから伐るわけにはいかない。敷地は広い。家を北に下がって建てなければならないが、それでも日照は期待できない。坪数は500坪と広いし、道路との接続もいい。静かな田園の環境である。

さて、どうする。と言うより、どう断る。

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八重のサザンカ。いくつか植えた苗木のなかで一番うまくいっているもの。

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千葉に土地が決まるまで

イナカ探し 私の流儀 4

物件探し必携品 4つ

興味ある物件にであう。不動産屋さんとコンタクトをとってセールスシートをFAXしてもらう。見学のアポをとる。

見学時に用意するもの
1 コンパス(方位磁石)
2 カーナビ
3 カメラ
4 巻尺

待ち合わせはたいがい不動産屋さんの店で、ということになる。そこに自分の車を駐車させて、不動産屋さんの車に乗せてもらい、現地に向かう、というのが普通である。
本当は詳細地図をもらって不動産屋の案内なしにセールスシートだけで現地に行きたいのだが、田舎物件はその所在がわかりにくいので案内を請わなければならないのだ。

私は不動産屋さんの車に同乗していくのを断って自車でついていくようにした。
それには理由がある。
自分で運転をしてついていくと、現地までの道路状況がよくわかるのである。
現地に着いたらまずすることがある。
それは自車のカーナビに「地点登録」。
カーナビに地点登録をしておくのは、再度現地を見に行きたくなったとき、不動産屋さんを煩わせずに、現地調査をするためである。
(10年前私の車にカーナビはついていなかった。だから道を必死に覚えようとした。必死になると一度走っただけでも案外記憶できるものである。そんなわけで道中不動産屋さんとのんびり雑談などしていられない)

もし興味のある物件だったら、日を改めてゆつくり物件を見にいく。

現地を見学するとき、不動産屋さんのくれる、セールスシートとの違いをチェックする。そのためにコンパス(方位磁石)が必要なのだ。セールスシートと少し方位がちがっていることが多いからだ。どう違っているかというと、多くの場合方位が土地に対して少し南に向いているのだ。

土地であったら家が建てられそうな場所の距離を巻尺で計る。とりつけ道路の道幅も計る。

購入を決定する前に、天気の違う日、時間を変えて、最低でも3度か4度行ってみることが重要である。
田舎物件はどんな掘り出し物といえども、すぐに売れてしまうケースはごくまれなのだから、物件を検討するのに安心して日にちをかけられる。

カメラはもちろん記録用。その物件のいいところ、目につく欠点を撮っておく。たくさん物件を見ると記憶が薄れてしまうから。

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薪材が届いた。これを電気ノコで裁断し、一冬の暖とする。ただし生木はよく燃えない。
来年用である。

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2008年11月21日 (金)

ビワ湯

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人にすすめられて、ビワ湯なるものを試みた。透明なレンガ色。なめらかな肌触りがとてもいい。作り方はビワの葉を10枚くらい、それに小枝もナベに入れて、グツグツ煮出す。
ビワは房総の産物。野生のビワがそこここに見かける。

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なにをやってもあきっぽい小生。具体的な著効がないとつづかないことが多いが、これは快適なだけに続きそう。

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11月の庭

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今年もスイセンが勢いよく芽吹いてきた。気候変動があっても季節をたがえず姿を現してくれることに、素直に感謝。

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裏庭に先月レンゲの種を播いた。一面の緑。来春が楽しみになってきた。
実は前にも種をまいたが、そのときは土が粘土ばかりで、失敗。堆肥を入れて耕しをくりかえして、ようやく今回。レンゲのような荒地用の植物でも土地をえらぶようだ。

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2008年11月 6日 (木)

千葉に土地がきまるまで

イナカ探し 私の流儀 3

物件は最低10件見る

田舎物件を探すに当たって決心していたことは、どんなに気に入った物件があっても、「最低10件は見てから決める」、ということであった。「田舎暮らしの本」に出ている物件情報は、当時は白黒写真であった。それがかえってイメージをふくらませてくれる。どれも理想的な田舎暮らしができそうな夢をえがかせてくれる。

実は簡単に見つかると思っていた。なにしろ都会と比べて田舎物件は安いのだ。坪単価1~2万円からで土地が手に入る。都会の10分の1以下である。

かつて都会で終の棲家をさがしていた時期もあった。戸建て住宅はとうてい無理であった。やはりマンションかコーポラティブハウスはどうかと尋ね歩いた。10年前だから、そのときすでにバブルがはじけていた。7000万から億ションでないといい物件はみつからないという時代ではなかったが、それでも環境や広さを考慮すると5000万はした。

それから比較すると田舎物件は比較にならないほど安い。土地が最低でも100坪台、200坪、300坪という物件も少なからずある。

すぐに決めたい、という物件もあったが、最初の決心「10件以上見てから決める」を崩さずに、いくつもの物件を見ていくうちに、簡単に見つかると思ったのは大間違いであったことに気づいた。

よく雑誌などで読者の田舎暮らしの体験談を読むと、最初に出会った物件にぱっとひらめいて買った、という話がでている。それはそれでいいのかもしれないが、私はあくまでも「スローハウジング」でいきたいと、思った。

田舎物件は、都会と比較すれば確かに安いが、何件もの物件を見ていくと、目がこえてくるというのか、田舎物件の価格の基準が頭のなかにできあがってきて、そのなかでも掘り出し物はないか、お買い得はないか、と探すようになる。そうなると、なかなか簡単には物件はみつからないのだ。

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車の中からフロントグラスを撮った写真。なにやら小動物の足跡がくっきり。
前夜、家のごく近くまでエサをあさりにきたタヌキらしい。

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2008年11月 4日 (火)

千葉に土地が決まるまで

「千葉に土地が決まるまで」のカテゴリーは07年9月に4回ほど書いて一休みしています。どんなキッカケで今のこの土地にきめたのかについて、書き出したところで止まっています。
これを復活させています。その辺を読みたい方は、「千葉の土地に決まるまで」のカテゴリーを開き、一番下から読んでください。

イナカ探し 私の流儀 2

「情報源は多いほど良い。そして、好みの情報源(MY TASTE)を決めてそこを掘る」

イナカ探しの最初の段階では、漠然と房総半島をめぐっていた。1998年、今からちょうど10年前のことである。千葉の友人から情報をもらうと、休日に車を走らせた。街道沿いにある不動産屋にも立ち寄った。

もっと情報が欲しくなり、

田舎暮らしの本 http://tkj.jp/inaka/
ふるさと情報館 http://www.furusato-net.co.jp/
イナカ暮らし友の会

の3誌を定期購読した。このうち「田舎暮らし友の会」は最近ネットでの検索したのだが、見つからなかった。

当時もインターネットにアクセスした。今ほどではないが多くの不動産情報がヒットした。
しかし、情報量、情報の質の点では、まだ紙媒体にかなわなかった。とくに「田舎暮らしの本」にはわたし好みの物件が多く乗るので、発売日前日からそわそわし、本屋に並ぶのを待ちかねて購入、目を皿のようにして千葉・房総のページを見つめた。

今ならインターネットを中心に探しただろう。物件の情報量が多い。写真も当然カラーだし。しかし、私には、あまりにリアルに物件が紹介されてしまっているので、想像力が膨らまない。

また写真でかなりの様子はわかるが、実際には行ってみないとわからないことが多い。実地に行くことが大切なのは不動産探しの鉄則であることは、それは10年前も今も少しも変らない。

ネットの情報の信憑性の問題もある。ネットはあくまでも情報の入り口。とにかく現地の不動産屋さんに行くこと、物件を見ること。それが第1歩である。

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約10年前のふるさと情報館発行の「ふるさとネットワーク」
今も表紙はかわっていない。

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千葉の紅葉。11月現在はまだここまで紅葉していない。種をあかせば昨年12月に撮った写真。12月でも千葉の紅葉はこの程度。

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2008年11月 1日 (土)

千葉に土地が決まるまで

「千葉に土地が決まるまで」のカテゴリーは07年9月~11月まで4回ほど書いて一休みしています。どんなキッカケで今のこの土地にきめたのか、この土地の概要について、書き出したところで止まっています。
これを復活させます。その辺を読みたい方は、「千葉の土地に決まるまで」のカテゴリーを開き、一番下から読んでください。

イナカ探し 私の流儀 1


「貸家」か「家と土地の購入」か

田舎暮らしを始めるにあたって、助走期間をもうけたい。自分の決心は固いにしても家族の同意なしにことはうまく運ばないのだから、ためしに貸家から田舎暮らしはじめたい、というプランは誰しもが考える。

私も初めは貸家を探した。しかし都会とちがって田舎には貸家がほとんどなかった。最近では地方自治体が過疎対策の一環として都会からの移住者を受け入れるために、貸家の開拓をしているところもでてきた。しかし、その多くは大都会からかなり遠距離のところである。

わたしのようにトカイとの往復を頻繁にするつもりの人間にとっては、アクセスの時間、距離が重要なチェックポイントであるので、遠隔地というわけにはいかない。そうなると貸家物件は非常に少ないのだ。少ない物件のなかでは、自分の夢を実現できそうな物件には出会えそうにない。

また運よく見つかって古家を借りたとする。自分流に改造したい。しかし、改造するとなるとかなりの手間ヒマ、お金がかかる。自分の家でないものに手をいれても、いずれいつか出て行くとなると無駄になってしまう。

田舎暮らしを始める年齢にもよるが、60歳に近くなってまた引越しとなるとたいへんだ。住むなら「ついの棲家」としたい。

そんなわけで私はそうそうに貸家を探すのはあきらめた。
この選択は私だけのものであり、粘り強く貸家物件を探す選択肢もあると思う。とくに若くからトカイナカを志向する人は。

貸家物件が、都会から近い自然や豊かな地域にもっと出てくればいいと思うのだが。

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隣町の休耕田に一面のコスモス

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