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2007年5月28日 (月)

トカイナカのすすめ 第5回 離婚しないですむイナカ暮らし

私の場合、何故思い切った新天地でのイナカ暮らしを考えなかったのか。

北海道、九州、沖縄だってあるじゃないか。

その答えは、ご多聞にもれず「カミさん問題」なのだ。退職後イナカ暮らしをしたい男性20%。女性14%(読売新聞)。

この差である。

カミさんたちに言わせれば、たぶんこういうことであろう。

1 友人関係 男が会社にべったりのあいだに、カミさんはしっかり人間関係をつくりあげている。近隣関係、趣味関係、同窓会友人、ボランティア関係など。

一方男は退職と同時に会社関係(上司、同僚、部下、取引先)、交際費で行く飲み屋関係など、ほとんどすべてを失う。わずかに残るのは学友くらい。だから都会を離れることにさして抵抗はない。むしろ新しい土地で、新しい趣味の、新しい人間関係をつくっていきたい。

カミさんにしてみれば堅固な人間関係を断ち切って、新しいイナカの人間関係を構築することになんの魅力もない。

ここで2人の根本的な差がでてくる。

2 親・子供・親戚関係 親たちは介護やケアを必要とする年代である。それは2人の問題なのだが、手を差しのべるのは奥さん、ということになる。

都会にいれば、たとえ少し離れていてもすぐに行けるのに。息子や娘も独身ならそれなりに頼りにされているし、結婚して子供ができれば孫のめんどう見ることも期待される。

3 病気関係 医療関係がそろっているトカイを離れがたい。とくにこれから何かと医者にかかる機会が多いはず。一般的に女性は用心深い。今元気だからというのん気な考えの男と、その辺がちがう。

4 トカイには清潔・おしゃれ・文化がある。それにひきかえイナカはどうなの。

確かにおいしい空気と新鮮なお野菜には魅力があるけど、ほかの買い物はどうするの。スーパーだって、コンビニだって車がなくてはどうにもならないのよ。おしゃれな店、美味しいケーキのお店、しゃれたカフェはどこにあるの。

私、虫に弱いの。蚊やハエがイヤ。ヘビ、げじげじ、やもり、勘弁してほしいわ。外で日に焼けるのもイヤ。田舎暮らしでは主婦のやらなければならない仕事が多いの。洗濯、掃除、33度の食事。その上畑仕事も手伝うの? 

どうしてもイナカ暮らしをしたいのなら、アナタ一人で行ったら。私は残ります。気が向いたら覗きに行くわよ。

「トカイナカ」は実はこの難問を解決する妙案なのだ。

今の住居を引き払ってスローライフな田舎へ、ただし都会へは1.5~2時間で行ける。ゆうゆう日帰りできる。

または今の住まいをそのままにして、イナカに住まいをもう一つ持つ。

それならば、カミさんの大部分の不満は解決する。

実は、男も長年のトカイ暮らしから完全に足を洗うことには、多少の抵抗があるのだ。少なくなったとはいえ友人と旧交を温めたいときもあるし、本屋、映画、野球観戦もしたいときもある。

そのときトカイからさして遠くなければ夜遅くなっても大丈夫なのだ。

次回は、カミさんと私の場合、イナカ暮らしについて、どう話し合ったか、どう折れ合ったか、について。

写真 雨の日でも出かける。京浜工業地帯を抜けてゆく。

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